「BOMB 4月号」 97/04/??

小嶺麗奈、『ユメノ銀河』で成長の演技!!

話題の映画『ユメノ銀河』が公開中。私生活では菅野美穂ちゃんと京都旅行の計画なども!

 石井聰互監督による全編モノクローム映画『ユメノ銀河』で、主演・友成トミ子役 を演じている麗奈ちゃん。バスの車掌トミ子は新任の運転手新高とパートナーを組 むことになる。新高は女性車掌連続変死事件の犯人というウワサのある男。最初は警 戒するトミ子だが、徐々にその危険な匂いに魅かれていき…というのがその大まかな ストーリー。 「最初は自分の親友も新高に殺されたのかもしれない、ってことでカタキを討つため に近付くんですけど、一緒に仕事をするうちに好きになっていっちゃうんですよね。 好きになってはいけない人を好きになってしまう…。そんな心の闘いを描いた映画です」  石井作品の出演は、デビュー映画『水の中の八月』に続いて2回目。 「最初台本をもらったとき“私やれない”と思ったんですよ。でも前回“石井監督が 初めて女の子を撮った”って話題になったんで、監督が私以外の女のコを撮ることに すごいやきもち感があったんですよね。“この演技はできないな”と思いながらも、違 うコにとられちゃうのもイヤだって感じで。だからトミ子役に決まったときも、本当に 決まってよかったのかなーって複雑な気持ちでしたね」  実際、昨年6月、7月に20日間かけて行われた撮影は、これまでのどの仕事よりも 大変だったという。 「でもそれだけに、撮り終えて自信がついたっていうか。最初“こんな大役できない” と感じた分よけいうれしかったし、やってよかったと思いましたね。人間努力すれば 何でもできる!みたいな(笑)」  そう語る麗奈ちゃん自身が感じるこの映画のみどころは、というと…!? 「この映画は白黒なんで、それだけでもみどころだと思うんです。あとは…そうだなぁ 浅野忠信さんと私、お互いの心の動きを言葉じゃなくて表情で出してるんですよね。 だからその表情の動きもみどころということになるのかな」  4月からはまたまた連続ドラマに出演することも決定。個性派若手女優として成長 を続ける小嶺麗奈の演技、見逃すなよ!

中華街・京都・アジア。麗奈の原点は食にあり!?

さてさて、麗奈ちゃんといえばアイドル界屈指の友達数を誇る(?)女のコ。それ ゆえ、プライベートの時間はいつもそんな人達と一緒だという。 「やー、といっても別に何をやってるわけでもないんですよ。集まる場所があって、 で“じゃあごはん食べに行こーか”って、で食べ終わったら“じゃあ誰かの家でビデ オ観よーか”って感じで、もう1年くらいずっと変わってないんですよ」 そんなメンバーで最近よく行っているというのが中華街。 「肉まん食べて中華食べてクリ食べて…って食べに行ってるだけなんですけどー(笑) 楽しいんですよね。中華街って一回入ったら迷路みたいになってるじゃないですか? どこも同じに見えちゃって」  そーそー、どこがおいしくて値段が安いのか、とかわからないし。 「そこがまた楽しいんですよ。人が並んでるところって確実においしいんだけど、そ ういうところじゃなくてわざとボロいお店に入ってみたりとか。あとみんなの年を足 して最後の人の年を引いて、その数だけ歩いた前にある店へ入ろう!とか(笑)」  チャレンジャーだなァ。もしその店がものすごくまずそうだったり高そうだったり したら!? 「それでも入らなきゃいけないの(笑)!やっぱりハズレることもあるみたいで、友 だちは一回ハズレて“マズかったあ!”とかって。それでもやっぱり『料理の鉄人』 に出てる人のお店とかにはあまり魅かれなくて、もっとマニアックな、細い路地のき たないお店のほうに目がいっちゃうんですよねー(笑)」  そして、これからの季節に行ってみたいと思ってるのが京都。 「そうなんですよ。カンノちゃんと“一緒に行こうよ”って計画立ててて。よーじやで したっけ?脂取り紙売ってる有名なお店。絶対あそこ行こー!とか盛りあがってて。 あとアジアの国にも行ってみたいんです。別に何を買いに行くとかじゃなくてブラブ ラしたい。で、おいしいもの食べて(笑)」  結局話はそこに戻るよーで(笑)。 「そー、私の生きがいって食べることなんですよ。食べる楽しみがあるから仕事が頑 張れる、みたいな。だからこれからもおいしいものたくさん食べて、もらった仕事を精 一杯確実にやりとげていきたいなって」